SFびと 昭和からの来訪者

我が家に溜まったガラクタども

そのとき僕がスターウォーズを観なかった理由

 はじめて知ったのは新聞の記事だった。アメリカで公開された話題の映画。タイトルは覚えなかったのだけれど、「人間よりも人間らしい2体のロボットが登場」する映画だと紹介されていた。とても興味を惹かれたので、記事は切り抜いて、しばらくは保管していたほどだ。

 それが『スターウォーズ』だと、あらためて意識したのは色々な雑誌での記事が増えてからだった。段々と盛り上がってくるなか、角川文庫から野田昌宏訳の小説が発売されると、我慢できなかった僕は迷わず購入する。

 ネタバレどころではない。お腹いっぱい、大満足である。

 もう映画を観る必要が無いくらいに堪能してしまった。だから『スターウォーズ』は観にいかなかった。

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 翌年だっただろうか。名画座で『スターウォーズ』がやっていたので、まあ300円だし、観てみるか。と友人を誘って行ったのだが、何をいまさら『スターウォーズ』なんてねえ、という雰囲気だったのは事実。だったのだけれど…

 後悔した。

 なんでもっと前に、観ておかなかったのかと。

 

 角川が映画製作をはじめたとき、「読んでから見るか、見てから読むか?」という宣伝コピーがあったのだけれど、「小説は絶対に映画を観た後に読もう」と名画座でエンドロールを見ながら決心しました。

 

 映画の見方で後悔がもうひとつあるのだけれど、それも『スターウォーズ』がらみだったりする。それはまた別の話。ってことで